ガンプラをLEDで光らせようとすると、3mmと5mmのLEDユニットは何が違うのか、どちらを買えばよいのか迷いがちです。目や胸のセンサー、バーニアなど、光らせたい場所によって適したサイズは変わります。間違えると内部に収まらなかったり、光が思うように広がらなかったりします。
基本的には狭い場所なら3mm、比較的大きい空間なら5mmが候補です。ただし、5mmだから必ず明るいわけではありません。この記事では直径の意味、光り方、バンダイ純正品との違い、取り付け方、電源の注意点まで説明します。
ガンプラ用LEDユニットの3mmと5mmの違いは発光部の直径

3mmと5mmの主な違いは、砲弾型LEDと呼ばれる発光部の直径です。5mmは3mmより直径で2mm大きいため、必要な取り付けスペースも増えます。まずは光らせたいパーツの内側に無理なく収まるかを優先してください。
| 比較 | 3mm LED | 5mm LED |
|---|---|---|
| 公称直径 | 約3mm | 約5mm |
| スペース | 比較的狭い場所向け | 広い空間向け |
| 向く用途 | 小型センサー、小さめのバーニア | 大型バーニア、広い空間の照明 |
| 明るさ | 製品次第 | 製品次第 |
| 光の広がり | 照射角・レンズによる | 照射角・レンズによる |
| 電源 | 製品ごとの定格を確認 | 製品ごとの定格を確認 |
3mm・5mmはLEDの光る部分の太さを表す
一般的な砲弾型LEDは、先端が丸くなった樹脂製の円筒部分と、その後ろに伸びる金属端子でできています。3mmや5mmという表示は、この円筒部分の直径を意味します。模型用には端子へ線を取り付けた商品もあり、LED単体と配線済み品では必要な作業が異なります。
なお、発光部の根元にはつばが付いている場合があり、全長も商品によって違います。公称直径と取り付けに必要な寸法は必ずしも同じではありません。寸法図や現物を確認することが大切です。砲弾型の基本構造は大塚商会の解説にも掲載されています。
直径が大きいほど明るいとは限らない
模型向けLEDを販売するマイクラフトの製品ガイドでは、扱う5mmタイプは3mmタイプより明るく、遠くへ光が届く傾向があると説明されています。しかし、すべてのメーカーや製品で同じ関係になるとは限りません。
LEDの明るさは内部の素子、流す電流、発光色、レンズの形状などに左右されます。高輝度の3mmと標準的な5mmなら、3mmのほうが強く見える場合も考えられます。電池の消費量も直径だけでは決まりません。サイズと光量は分けて比較しましょう。
5mmが大きいことで取り付けが難しくなる場合も
5mm LEDは直径だけでなく、前後の長さや配線の取り回しにも余裕が必要です。バーニアの開口部が大きくても、奥に接続軸や固定ピンがあれば収まらない場合があります。パーツを削りすぎると強度や可動に影響します。
一方の3mmは取り付け候補が広がりますが、ガンプラの頭部では3mmでも大きすぎる例があります。どちらを選ぶにしても、完成状態の内部空間を調べる必要があります。最も大きいLEDを入れるより、無理なく配置できるものを使うほうが失敗を防ぎやすいです。
ガンプラの目・胸部・バーニアに合うLEDサイズ

光らせたい場所によって内部の広さや見せたい光が異なります。ガンプラのグレードだけでサイズを決めるのではなく、発光面と内部の構造をセットで考えましょう。
ツインアイや頭部カメラは小型LEDを優先
目や頭部センサーは、見える部分が小さいうえに内部に首の軸や固定ピンがあります。5mmはもちろん、3mmの砲弾型でも入らないキットがあります。無理に装甲を削ると顔の形が崩れたり、パーツの保持力が弱くなったりするため注意してください。
このような場所では、薄く小さいチップLEDが候補になります。LEDを別の場所へ置き、光ファイバーで目まで光を送る方法もあります。発光部そのものを目のすぐ裏に置く必要はありません。仮組みして内部を測ったうえで、構造を壊さず光らせる方法を選びましょう。
胸部のセンサーや発光パーツは光のムラも確認
胸部には比較的大きな空間を確保できるキットもあります。5mmを使える場合もありますが、関節や内部フレームが近いと干渉します。3mmの高輝度タイプを少し離して配置するだけでも、十分に明るく見える場合があります。
クリアパーツにLEDを近づけすぎると中央だけ強く光り、全体が均一に見えないことがあります。光源の大きさだけでなく、パーツとの距離や照射角を調整すると印象が変わります。目立つ発光部分ほど、固定前に暗めの場所で見え方を試すと安心です。
バーニアは開口径だけでなく奥行きを見る
バックパックや脚部の噴射口を光らせる場合、小型バーニアには3mm、大型バーニアには5mmが候補になります。ただし、開口部が広くても、奥に取り付け軸や可動パーツがあることは珍しくありません。LEDを置く場所の直径と奥行きの両方を調べます。
LEDの先端がむき出しだと、中心だけ眩しく見える場合があります。透明パーツや拡散材を組み合わせれば、光を広い面に見せやすくなります。反対に、強い点光源を表現したいなら、狭い照射角の製品が合うこともあります。再現したい発光表現から選びましょう。
台座やジオラマなら5mmを使いやすい
機体内部ではなく展示台座やジオラマを光らせるなら、比較的広い空間を使えます。5mm LEDを固定しやすく、模型の外側から光を当てる演出も検討できます。完成済みのガンプラに穴を開けたくない場合にも、台座側の電飾は取り入れやすい方法です。
ただし、広い範囲を照らすには光の強さだけでなく照射角が重要です。狭角のLEDでは一点だけ明るくなるため、広角タイプや複数灯を使うほうが自然な見た目になる場合があります。台座の高さや照らす対象までの距離も考慮しましょう。
HG・RG・MGの違いとバンダイ純正LEDの互換性

「HGは3mm、MGは5mm」と決めつけることはできません。グレードが同じでも内部構造は違い、バンダイ純正のLEDユニットと汎用の3mm・5mm LEDでは選び方そのものが異なります。
グレードではなくキットごとの設計を確認する
HGやRGは内部が狭いことが多く、小型の光源が必要になる場面があります。しかし、MGやPGなら5mmを自由に入れられるという意味ではありません。大型キットでも頭部や関節周辺にはほとんど余裕がないことがあります。
説明書に発光ユニット対応の記載があるなら、その指定を優先してください。発光を想定していないキットは自分で取り付け場所を探す必要があります。加工する前に内部の接続構造を確認し、光源のために重要な固定ピンを削らずに済む方法を検討しましょう。
バンダイ純正品は3mm・5mmの汎用品とは別物
BANDAI SPIRITSが販売するガンプラ用LEDユニットは、対象キットに組み込むことを想定した完成型の商品です。例えば公式のブルーLEDユニットは電池蓋やビスが付く構成で、別売りのLR41ボタン電池2個が必要です。
一般的な「3mm LED」「5mm LED」は、主に発光部の直径で分類した工作用部品です。純正ユニットの代わりに差し込める共通規格ではありません。キットが純正ユニットに対応しているなら指定品を選び、自由な場所を光らせたいなら汎用LEDを検討する、と目的を分けると混乱しにくくなります。
配線済み・抵抗付き・電池ケース付きの違い
通販ではLEDユニットという名前でも、LEDに線だけを取り付けた商品、抵抗まで組み込んだ商品、コネクター付きのもの、電池ボックスまで同梱したものが混在します。「配線済み」だから電池を直結してよいとは限りません。
初心者には指定電源が明記されたセット品が向いています。購入前に、抵抗が必要か、コネクターがどの電池ケースに対応するか、線の長さは足りるかを確認しましょう。同じ3mmでも、準備する工具や追加パーツは商品によって大きく変わります。
LEDの明るさ・色・光の広がり方で仕上がりは変わる

サイズが合っていても、完成後に光の印象が違うことがあります。ガンプラの電飾では光量を強くするだけでなく、必要な場所へ光を集め、不要な場所へ漏らさないことが重要です。
狭角と広角では明るく見える範囲が違う
LEDの照射角は、光がどのくらい広がるかを示す目安です。狭角タイプは正面が強く光る一方、少し角度を変えると暗く見える場合があります。広角タイプは光が散るため、広いクリアパーツを照らしたいときに扱いやすいことがあります。
製品によっては明るさをmcd(ミリカンデラ)で表示していますが、これは特定方向の光の強さに関わる値です。照射角の違うLEDを数値だけで比べると、思っていた光り方とずれる可能性があります。商品説明の角度や点灯写真を合わせて確認しましょう。
光漏れが目立つときは内側から遮光する
白や明るい色のプラスチックでは、LEDの光が意図しない外装まで透けることがあります。目だけを光らせたいのに頭全体がぼんやり光る、といった状態です。明るいLEDに変更すると、かえって目立つ場合もあります。
必要のない部分を遮光するには、内側へ黒い塗料を塗る方法や遮光テープを使う方法があります。ただし、可動部や接着面、透明パーツまで覆わないようにします。仮点灯で漏れる位置を確認し、問題のある部分だけ処理すると作業を減らせます。
点光源が強すぎるなら拡散材を使う
LEDをクリアパーツのすぐ後ろに置くと、中心だけ白く眩しくなり、周囲が暗く見える場合があります。そのようなときは薄い乳白色の樹脂材などを挟み、光を散らす方法が考えられます。LED拡散キャップも光の広がりを調整する部品の一例です。
ただし、光を拡散させると見かけの明るさが落ちる場合もあります。厚い材料を入れてパーツが閉まらないのでは本末転倒なので、薄いものから試しましょう。塗装済みのクリアパーツは透過する光の色や強さが変わるため、最終的な部品構成で点灯確認することをおすすめします。
3mmと5mm LEDを光らせる電源と抵抗の注意点

LEDの直径だけでは使える電池や電圧は決まりません。必要な電気的条件は商品ごとに違います。初めての電飾では、対応電源が明記された完成配線品を使うほうが、安全性と作業の簡単さを両立しやすいです。
LED単体を電池やUSB電源へそのままつながない
一般的なLED素子には、流す電流を適切に制限する必要があります。電池やUSB電源に直接つなぐと、条件によっては過大な電流が流れて壊れるおそれがあります。電子部品メーカーのロームも、LEDの回路で抵抗が電流を調整する役割を公式の基礎解説で説明しています。
「3V用」「5V用」と表示される抵抗付きの完成品と、LED素子だけを販売する商品は区別してください。電池ケースが付属する場合でも、指定された電池の種類や個数を守ることが大切です。条件が不明な商品を自己判断で電源へつなぐのは避けましょう。
抵抗値は電源とLEDの仕様から決める
自分で回路を作るときは、電源電圧からLEDの順方向電圧を引き、流したい電流で割って抵抗値を求める考え方があります。例えば、仮に電源5V、順方向電圧3V、目標電流10mAなら、(5-3)÷0.01=200Ωという計算です。
これは計算の例であって、どのLEDにも200Ωを使えるという意味ではありません。色や製品によって順方向電圧と定格電流は違いますし、温度や電源の状態による変動もあります。詳しくはロームのLED用抵抗計算の説明などを参考にし、慣れていなければ抵抗付きセットを選ぶとよいでしょう。
極性とコネクターを取り違えない
一般的なLEDにはプラスとマイナスの向きがあり、逆につなぐと通常は点灯しません。端子の長さや樹脂部分の印などで区別できる製品もありますが、配線済み品では線の色の決まりがメーカーごとに異なることもあります。必ず商品の説明を優先してください。
コネクターの形が似ていても、電圧や極性、抵抗の有無が一致するとは限りません。別メーカーの電池ボックスを流用する前に対応表を確認しましょう。複数のLEDをつなぐ場合は、コントローラーの接続可能な本数にも注意が必要です。
電池とスイッチは完成後も触れる位置に
電池ケースを機体内部へ完全に閉じ込めると、電池を交換するたびに外装を外す必要があります。分解を繰り返すと固定ピンが傷むこともあるため、バックパックや取り外し可能な外装、台座など、後から手を入れられる位置を考えましょう。
指定以外の電池は使わず、プラスとマイナスの向きにも気をつけてください。長期間飾るだけなら電池を外すことも検討します。ボタン電池は誤飲の危険があるため、小さな子どもの手の届かないところで保管しましょう。
ガンプラへLEDを取り付けるときの手順と注意点

サイズがわかったら、いきなり穴開けをするのではなく仮組みから始めます。取り付けに成功しても配線を挟んだり、外装から光が漏れたりする場合があるため、固定前の確認が重要です。
仮組みしてLEDとケーブルの空間を確かめる
光らせたい透明パーツを取り付けた状態で、LEDを置く位置を探します。発光部の直径に加え、後ろの端子や配線の出口まで収まるかを確認してください。胸部や頭部では、内部フレームの固定ピンが邪魔になる場合もあります。
固定前に電源へつないで光の向きを試せば、少し位置を動かすだけで見た目が改善することもあります。可動部の近くなら、腕や首を動かしたときにケーブルが引っ張られないかも確かめます。この段階で無理があるなら小型LEDへの変更を検討しましょう。
穴は小さく開けてから少しずつ広げる
LEDを穴にはめたい場合は、手回しのピンバイスなどで小さな下穴を開け、様子を見ながら広げます。公称3mm・5mmでも根元のつばが太いことがあるため、現物を測って必要な穴径を決めてください。
最初から大きな穴を開けると、位置がずれたり、薄いパーツが割れたりするおそれがあります。削りすぎた部分は戻せません。作業前に裏側の厚みを調べ、不要なランナーなどで加工の感覚を確かめるのもよい方法です。
配線を挟まず、交換できる状態にしておく
配線が外装の合わせ目に重なると隙間ができ、強く閉じると断線の原因になります。必要なら見えない内側へ通り道を設けますが、固定ピンや関節まで削らないように注意してください。関節を動かす場所では線に余裕を残します。
LEDや接続部を接着剤で完全に埋めてしまうと、故障時に交換できなくなります。取り外せる固定方法や、分解できる配線経路を考えると長く使いやすくなります。固定前と完成後に点灯させ、正面だけでなく側面からの光漏れも確認しましょう。
3mmと5mmを購入するなら用途に合うセットを選ぶ

購入時は価格だけでなく、光らせる場所、電源の有無、配線の長さを確認しましょう。3mm・5mmのどちらもさまざまな商品があり、サイズだけで選ぶと追加部品が必要になることがあります。
狭い場所向けなら3mm配線済みセット
小さめのバーニアやセンサーを光らせたい場合、3mmの配線済みタイプが候補になります。はんだ付けが不要なものなら工作の手間を抑えられます。ただし「線が付いている」ことと「電池をそのまま接続できる」ことは別なので、抵抗や電池ケースの仕様を確認してください。
初めてなら電池ケースとスイッチまで一式になった商品を選ぶ方法もあります。内部に3mmが入らない場合は、無理に穴を広げずチップLEDも検討しましょう。⇒ Amazonで3mm LEDの電飾セットを調べる
大型バーニアや台座には5mm LEDも候補
広い空間を使える大型バーニアや展示台座では、5mm LEDが役立つ場合があります。高輝度タイプや照射角の異なる製品から目的に合うものを選べますが、必ず3mmより明るいと決めつけないでください。
取り付け時に必要な奥行きや根元のつば、ケーブルの曲げしろまで確認します。広い面を照らしたい場合は、広角タイプや拡散材も候補です。⇒ Amazonで模型用5mm LEDを調べる
3mmも入らないならチップLEDを検討
小型キットのツインアイのように余裕が少ない場所では、3mmと5mmの二択にこだわる必要はありません。小型のチップLEDなら光源を狭い位置へ置きやすく、光ファイバーと組み合わせる方法もあります。
ただし、小さいLEDほど配線が細く、作業に気を使う場合があります。はんだ付けに慣れていないなら配線済み品から探しましょう。⇒ Amazonで配線済みチップLEDを探す
注文前のチェック項目を決めておく
まず発光部の直径・全長と取り付け場所の寸法を照合します。そのうえで電源の種類、必要な抵抗、コネクターの互換性、ケーブルの長さ、発光色と照射角を確かめます。純正品を使う場合は対応キットの記載が最優先です。
安く見えるLED単体でも、電池ボックス、スイッチ、配線部品を別々にそろえると手間や費用が増えることがあります。購入数よりも完成までに必要な部品がそろうかを基準にすると、無駄な買い足しを減らしやすいです。
ガンプラ用LED 3mm・5mmのよくある疑問

初めて電飾する人が間違えやすいのは、サイズの交換可否と電源の扱いです。取り付け後のトラブルを避けるために基本を確認しておきましょう。
3mm用の穴に5mm LEDを取り付けられますか?
基本的にはそのまま交換できません。直径で2mm違うため穴を広げる必要があり、奥行きや配線の位置も変わります。穴を広げれば済むように見えても、外装の強度や可動部に影響する可能性があります。
さらに、LEDの電気的な条件も必ずしも同じではありません。サイズが違う製品へ交換する場合は、取り付け寸法に加えて電源電圧、必要な電流、抵抗の有無を確認してください。不明な点が残る場合は交換を見送りましょう。
ボタン電池1個やUSBでそのまま光りますか?
対応する製品と回路であれば点灯できますが、LED単体へ自己判断で直結するのは避けてください。指定電源で使えるよう設計された完成配線品と、抵抗のないLED素子では扱いが違います。
例えばバンダイの一部の純正ユニットはLR41を2個使いますが、これはすべてのLEDに当てはまる条件ではありません。電池の型番と個数が合っていても、別製品へ勝手に流用できるとは限りません。説明書の指定を守ることが重要です。
LEDを取り付けても点灯しないときは?
いったん電源を切り、電池の残量と向き、スイッチ、コネクターの接続、配線の挟み込みを確認します。指定された新しい電池へ交換して改善する場合もあります。端子が曲がっている、線が切れているといった故障も考えられます。
自作回路なら極性や電圧、抵抗の選択も確認が必要です。原因がわからないまま電圧を上げるとLEDを壊すおそれがあります。発熱や異臭がある場合は使用を中止し、電源を外した状態で安全を確かめてください。
ガンプラ用LEDは3mmと5mmの違いを知って選ぼう
3mmと5mmの違いは、一般的な砲弾型LEDの発光部の直径です。3mmは比較的狭い場所、5mmは大型バーニアや台座など余裕のある場所に向いています。ただし、明るさと電源条件はサイズだけでは決まりません。
最初にパーツ内部の直径・奥行き・配線経路を確認し、LEDを入れられない場所ではチップLEDも候補にしましょう。純正LED対応キットなら指定品を優先し、汎用LEDを使う場合は電源・抵抗・極性まで調べてから購入するのがおすすめです。



