プラモデルを塗装するとき、マスキングテープの幅を1mm・2mm・3mm・6mmのどれにすればよいのか迷うことがあります。細いほうが精密に貼れそうですが、必ずしも細ければ使いやすいわけではありません。直線、曲線、窓枠、機体の塗り分けなど、作業によって適した幅は変わります。
結論として、最初の1本には6mmが使いやすく、細い塗り分けが必要になったら2mmを追加する方法がおすすめです。1mmは細部や緩やかなカーブ、3mmは少し広めの縁取りに向いています。幅ごとの違いに加え、塗料のにじみや下地の剥がれを防ぐ貼り方も紹介します。
プラモデル用マスキングテープの幅1mm・2mm・3mm・6mmはどう使い分ける?

迷ったら6mmを基本にし、細かな塗り分けには2mmを追加するのが実用的です。1mmは繊細な曲がりや狭い部分、3mmは直線と緩い曲面の中間的な作業に使えます。幅の数字よりも「境目がどんな形か」「周囲をどこまで覆うか」で判断すると選びやすくなります。
| 幅 | 向いている場面 | 主な長所 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| 1mm | 窓枠の細部、小さな曲面、狭い段差 | 曲がりや細部に追従しやすい | 位置がずれやすく、広い面は覆えない |
| 2mm | 細いライン、緩やかなカーブ、複雑な塗り分けの境界 | 細かさと貼りやすさのバランス | 強いカーブでは浮くことがある |
| 3mm | やや太い縁取り、長めのライン、緩い曲面 | 貼る位置を安定させやすい | 小さな曲率にはなじみにくい |
| 6mm | 直線の境界、一般的なパーツの保護、広い面の下準備 | 持ちやすく、貼る・剥がす作業がしやすい | 細かなカーブではシワが出やすい |
これは紙製の一般的な模型用マスキングテープを想定した目安です。タミヤは実際に1mm・2mm・3mm・6mmを製品化しており、いずれも塗装時の塗り分けに使えます。各幅の存在と基本仕様はタミヤ公式のマスキング製品一覧で確認できます。
1mm・2mm・3mm・6mmそれぞれの特徴と使いどころ

わずか1〜数mmの差でも、指先での扱いやすさと曲面へのなじみ方は変わります。細いテープは細部に入れやすく、太いテープは安定してまっすぐ貼りやすいという違いがあります。
1mmは曲がった境界や小さな部品を狙いたいとき
1mmは、車の窓枠の丸み、飛行機のキャノピーの端、小型パーツの塗り分けなどで役立ちます。幅が狭いぶん紙が横方向へ突っ張りにくく、緩やかな曲線に沿わせやすいのが特徴です。幅の広いテープでは角が浮きやすい場所でも、少しずつ位置を調整できます。
ただし接着する面積が小さく、ピンセットで強く引っ張ると伸びたように見えたり、境界からずれたりしやすくなります。貼るときは短めに切り、端から少しずつ置いていくのが無難です。極端に急なカーブなら1mmでもシワが出るため、曲線専用タイプを検討してください。
タミヤの紙製1mm(品番87206)は長さ18m、厚さ0.08mmと案内されています。細い幅を自分で切り出すのが苦手なら、初めから1mmに裁断された製品が便利です。タミヤ公式・1mmの仕様も参考になります。
2mmは細い線と貼りやすさを両立させたいとき
2mmは、1mmほど繊細ではなく、3mmより曲線や段差へ対応しやすい中間的な幅です。ロボット模型の装甲の色分け、飛行機の迷彩境界、カーモデルの細いモールなど、細かな作業を幅広くこなせます。指先でもある程度つかみやすく、ピンセットでの位置調整もしやすいでしょう。
直線にも緩い曲面にも使いたいなら、まず2mmを選ぶ価値があります。一方、曲線がきついと外側の縁にシワが出ることがあり、貼り直しを重ねると粘着力も落ちます。強く引き伸ばして無理に沿わせるより、短く区切るか専用品を使うほうが境目を整えやすくなります。
タミヤの紙製2mm(87207)も長さ18mで、模型用として薄く作られています。下地を広く隠す道具というより、色と色の境目を細く正確に作るための一本と考えると使い道が明確になります。
3mmは細部から直線までを少ない本数でこなせる
3mmは2mmよりも貼り付ける面が広く、長い直線を引くときに位置を安定させやすくなります。大型の装甲パーツの縁、車体の塗装ライン、平らな翼の色分けなど、極端に細くない境界で使いやすい幅です。手で持ちやすいため、細いテープに慣れていない人にも候補になります。
ただし、狭いくぼみや小さく曲がる場所では1mm・2mmのほうが扱いやすい場合があります。3mmで曲がり切れない部分だけ2mmへ切り替えると、全体の貼り直しを減らせます。作業のほとんどが直線なら、2mmより3mmを優先しても問題ありません。
タミヤの紙製3mm(87208)は1mm・2mmと同じく幅の細い塗り分け用として案内され、18m巻きです。「真ん中の幅だから万能」と考えるより、少し面積が広い部品の境界を安定して貼るために使うのが適しています。
6mmは最初の1本にも、細いテープの補助にも使える
6mmは一般的な直線の塗り分け、パーツの周囲の保護、持ち手をつくる作業などに向いています。細いタイプに比べて手に引っかかりやすく、一定の位置を保って貼り進めやすいので、初めてのマスキング作業にもおすすめです。
特に役立つのが2mmや3mmとの組み合わせです。境目は細いテープで正確に決め、その外側を6mmで補強すれば、塗料が飛びやすい部分を広く覆えます。ただしスプレーやエアブラシで広範囲を吹く場合、6mm一本だけでは周囲まで守れません。必要に応じて10mm・18mmやマスキングシートを足しましょう。
タミヤの6mm(87030)は18m巻きで、カッター付きケース入りです。詰め替え用(87033)も用意されています。使用頻度が高い幅からケース付きで購入し、使い切ったら詰め替える方法も合理的です。
ガンプラ・車・飛行機の塗装ではどの幅が便利?

使いやすい幅は模型の種類だけでは決まりません。同じキットでも、広い装甲面を塗り分けるのか、透明パーツの縁だけを塗るのかによって選択が変わります。作業の形を基準に考えると無駄な購入を減らせます。
ガンプラなどのロボット模型は6mmと2mmが便利
ロボット模型の装甲パーツには、直線的な分割線や小さな段差が多く見られます。広い面の塗り分けなら6mmで直線の境界を作り、凹凸が続く場所や細い色分けには2mmを使うと作業しやすくなります。細く複雑な部分が多いキットなら1mmも選択肢です。
注意したいのは、パーツの段差でテープがわずかに浮くことです。上から見て貼れていても、横から見るとすき間が残る場合があります。つまようじの丸い部分や綿棒などで端を軽く押さえ、角に沿わせてください。鋭い道具で押し込むと下地に傷が付きます。
装甲の間に幅の狭い別色を入れたいときは、細いテープを貼るだけでは塗装できません。色を塗る部分は空けておき、その左右をテープで囲む必要があります。仕上げたい線の幅と、使用するテープの幅は別の数字だと考えましょう。
カーモデルは窓枠やボディラインの曲がり具合で選ぶ
カーモデルではウインドウモールの黒い縁、ボディのツートンカラー、細い装飾ラインなどでマスキングが必要です。窓の角や曲線を追うなら1mm・2mm、まっすぐなボディの塗り分けは3mm・6mmが扱いやすいでしょう。境界の外側は広いテープやシートで覆います。
光沢塗装の上へ貼る場合は、下地が十分乾燥しているかが特に大切です。表面が触れる程度に乾いていても、内部が柔らかいとテープの跡が残ったり塗膜が傷んだりすることがあります。塗料の説明書にある乾燥条件を守り、まず目立たない場所で確かめましょう。
透明ウインドウは傷が目立ちます。パーツ上でカッターを強く引く方法は避け、必要な形をカッティングマット上で作ってから貼るほうが安全です。専用の窓枠マスキングシールが付属するキットなら、それを使うのも有効です。
飛行機や戦車は直線・曲線・広い保護面を分けて考える
飛行機のキャノピーには細い枠や細かなカーブがあるため、1mm・2mmが役立ちます。翼や胴体の塗装境界がまっすぐなら、6mmで位置をそろえたほうがきれいに貼れることもあります。曲がりが緩やかなら3mmでも十分です。
戦車などの迷彩は色の境界が不規則になりがちです。境目をくっきり仕上げたい場合は細いテープや曲線専用品を使えますが、実車らしいぼかした境界を目指す場合は、テープを密着させる方法そのものが目的に合わないことがあります。塗装表現に合わせて、マスキングの要否を判断しましょう。
広い翼面や車体側面をエアブラシで塗るなら、線を作る細いテープと、飛散を防ぐ幅広のシートを役割分担させると安心です。幅の細いものを何本も並べるより、手間も粘着面に触れる回数も減らせます。
普通の紙製テープと曲線用マスキングテープの違い

「幅が細ければどんな曲線にも貼れる」と思いがちですが、幅だけでは限界があります。紙製と曲線専用では素材が異なり、同じ2mm・3mmでも曲げやすさが違います。
紙製の1mm・2mmでも緩い曲線なら対応できる
模型用の薄い紙製テープは、狭い幅であれば緩いカーブやわずかな凹凸へなじませられます。幅が小さいほど外側と内側の長さの差が小さくなるため、6mmではシワになる曲面でも1mmなら貼れることがあります。ただし、これは曲がり方や表面の状態に左右されます。
無理に長い一本を曲げると、内側にシワが寄り、そこから塗料が入る原因になります。少しずつ貼るか、形に合わせて短いテープへ分ける方法を試してください。継ぎ目が必要な場合は、継ぎ目同士をしっかり重ねてすき間ができないようにします。
急なカーブにはビニール製の曲線専用品が向く
小さな円弧や強いカーブには、通常の紙製より柔軟な曲線用テープが適しています。タミヤの曲線用2mm(87177)は柔軟性のあるビニール製で、メーカーはきつい曲がりにも対応できると案内しています。曲線用には3mmや5mmなどもあります。
つまり「普通の2mm」と「曲線用2mm」は幅が同じでも用途が同じではありません。紙製は直線と緩い曲面を広くこなし、曲線用は曲がる境界を作るときに強みがあります。購入ページでは幅だけでなく、紙製か曲線用かという商品名・素材も確認してください。
製品の違いはタミヤ公式・曲線用2mmで確かめられます。曲げやすいからといって無理に引っ張り、テープの幅を変形させないことも大切です。
細い紙製テープを自分で切る方法には注意点もある
幅の広いテープを定規とカッターで細く切れば、1mm程度のテープを作ることはできます。ただし、刃が鈍っていると切り口が毛羽立ち、塗装の境目がきれいに出ない場合があります。幅が途中で変われば貼り付けた後の曲がりやすさも不均一です。
切り出すならカッティングマットと金属定規を使い、新しい刃で軽く一度ずつ切るとよいでしょう。模型のパーツに直接刃を当てて切る方法は、表面へ傷を付ける危険があるため避けてください。何度も細い幅を使うなら、初めから裁断されたテープのほうが作業が安定します。
マスキングテープの貼り方と塗装の基本手順

幅が合っていても、貼り方や塗装方法が適切でなければ塗料がにじみます。特に境界部分の密着、下地の乾燥、塗料の厚塗りを避けることが重要です。
下地をしっかり乾かし、油分とほこりを取り除く
塗装済みのパーツにテープを貼るときは、塗料が十分に乾いてから作業します。乾燥時間は塗料の種類、厚さ、気温や湿度によって変わるため、単純に「何時間なら必ず安全」とは言い切れません。製品の説明を確認し、不安なら同じ条件で塗った不要パーツで試してください。
指の脂や研磨粉、ほこりが残ると、テープの端にすき間ができる場合があります。表面が完全に乾いていることを確かめ、柔らかい布や清潔なブラシで汚れを除去します。洗浄した場合は水分をしっかり乾かしましょう。下地が弱いと、どんなテープでも塗膜が剥がれることがあります。
最初に塗り分けの境界を決め、外側を広く保護する
まず塗装したい色の境目に沿って、選んだ幅のテープを貼ります。直線なら6mm、複雑な場所なら2mmや1mmなど、作業に合わせて使い分けます。貼り始めから強く引っ張らず、狙ったラインに乗せたあと、少しずつ押さえていくと位置が安定します。
その後、境界の外側を6mm・10mm・18mmのテープやマスキングシートで覆います。エアブラシの吹き返しやスプレーの飛沫は想像以上に広がることがあります。色を付けたくない部分が露出しないよう、貼り終えてから一度全体を見渡して確認してください。
テープの端だけを丁寧に押さえて薄く塗る
テープの端は、塗り分けの仕上がりを左右する部分です。綿棒や先端が柔らかい道具で軽く押さえ、特に段差や角、テープの重なりを確認してください。強くこすりすぎるとテープが動いたり、繊細なパーツを傷めたりします。
エアブラシでは一度に厚く吹かず、薄い塗膜を重ねるほうが境界へ塗料がたまりにくくなります。スプレー塗装も同様に、一か所へ吹き付けすぎないことが重要です。筆塗りの場合は、筆先でテープの端へ大量の塗料を押し込まないようにし、薄く塗り重ねましょう。
細いテープを使えば必ずにじまないというわけではありません。端の浮きや厚塗りがあれば、1mmでも6mmでも境目は乱れます。幅は貼りやすさを左右しますが、密着と塗料の量の管理が同じくらい大切です。
剥がすタイミングは塗料の種類と状態で判断する
テープは塗装が落ち着いて触れても流れない状態を目安に、塗料やテープの注意書きに従って剥がします。完全硬化まで放置すると塗膜がテープの縁とつながり、剥がす際に境界が欠ける場合もあります。ただし、乾燥前に慌てて剥がすと塗料が流れたり触れた部分が傷つくおそれがあります。
端をつまみ、塗装面から急に引き上げず、テープを折り返すようにゆっくり剥がしてください。細い1mmは途中で切れたり周囲の塗膜を巻き込んだりしやすいため、無理に引っ張らず少しずつ進めます。下地が弱いと感じたときは一度止め、剥がす向きを変えてみましょう。
塗料のにじみ・テープの浮き・塗装剥がれへの対策

マスキングで失敗したときは、まず原因を分けて考えましょう。テープの幅が合わないこともありますが、多くの場合は表面への密着や下地の状態、塗装の厚さにも原因があります。
境界がにじむ場合は端の浮きと塗料のたまりを確認する
色の境目がぼやける、テープの下へ塗料が入り込むといった症状では、貼った部分に微細なすき間がないか確認します。段差やパネルラインと呼ばれる細い溝は特に注意が必要です。表面では密着して見えても、溝の内部に空間が残る場合があります。
対策はテープを無理に押し込むことだけではありません。境界の形に合う細い幅へ替える、短く分けて貼る、吹き付ける塗料を薄くする、といった方法が有効です。なお、すでに入り込んだ塗料をテープの上からこすっても元には戻りません。乾燥後に状態を見て必要な部分だけ補修します。
テープが浮くなら太い幅を細い幅へ替える
カーブの内側にシワが出たり、角からテープが持ち上がったりする場合、6mmを2mmへ、2mmを1mmへ変えると収まりがよくなることがあります。紙製でも小さな幅にすることで曲げたときの抵抗が減るためです。
もっとも、1mmにしても浮くようなら曲線用を選ぶほうがよい場合があります。テープを細くすることと、素材を変えることは別の対策です。接着力が弱いと感じても、強力な一般作業用テープへ安易に替えるのは避けてください。下地塗装を傷める危険が高くなります。
塗膜が剥がれる場合は下地の乾燥と密着を見直す
剥がしたテープに塗料が付いてきた場合、テープの粘着力だけが原因とは限りません。塗装前の油分、塗料と素材の相性、下地処理不足、塗膜が十分に硬化していないことなどが影響します。特に重ね塗りした直後やクリアー塗装後は、表面だけ乾いて見える場合があります。
目立たない場所で貼り付けを試し、問題が出るなら下地の作り方から確認しましょう。粘着力を弱めようと何度も手の甲に貼る方法は、油分やほこりが付いて境界が荒れるおそれもあります。製品の推奨使用方法を守り、貼りっぱなしにしないことも大切です。
境界に段差ができる場合は厚塗りしない
テープを剥がしたあとに色の境目が盛り上がるのは、テープの端へ塗料が厚く重なったことが原因の一つです。幅の問題というより、塗料を一度に多く載せすぎた可能性を考えます。薄い塗料を複数回に分けて塗ると、段差を抑えやすくなります。
タミヤの紙製1〜3mmは厚さ0.08mmと薄く作られていますが、テープ自体が薄くても上から厚塗りすれば段差は生じます。乾燥後の軽い研磨で整えられる場合もありますが、細部の凹凸を削り落とさないよう注意してください。初心者はまず塗膜を薄く作ることを優先しましょう。
マスキングテープを買うなら何mmを何本そろえる?

すべての幅を最初からそろえる必要はありません。使う頻度が高いものを基準に、作る模型と塗装方法に合わせて増やすほうが費用と保管スペースを抑えられます。
初心者が1本だけ買うなら6mmが扱いやすい
細かい塗り分けにまだ挑戦しない人や、まずは直線をきれいに仕上げたい人には6mmをおすすめします。ロールから引き出しやすく、必要な長さで切りやすいため、初めてでも貼り付けの基本を練習できます。大きい模型では境界の補強にも使えます。
ただし、細かな曲面を塗り分ける予定が最初から決まっているなら6mmだけでは不足します。その場合は対象パーツの形に合う2mmや1mmを同時に用意しましょう。「初心者だから6mmしか買ってはいけない」という意味ではありません。
2本なら6mm+2mmが幅広い模型に対応しやすい
最初から2本買えるなら、6mmと2mmの組み合わせが使いやすいでしょう。6mmで直線と保護面を作り、2mmで細部や緩いカーブの境界を仕上げられます。ガンプラ、車、飛行機のいずれでも活用しやすく、1mmが必要なほど小さな部分以外は対応範囲が広がります。
一方、ほぼ直線だけの大型モデルなら6mm+3mmが扱いやすい場合もあります。2mmか3mmで悩んだら、部品の大きさより曲線の多さを見て選んでください。細かく曲がる場所が多ければ2mm、まっすぐな部分が多ければ3mmが向いています。
4種類すべて必要なのは細部を頻繁に塗る人
1mm・2mm・3mm・6mmの4種類をそろえると、境界の形に応じて細かく選べます。ただし、似た作業を2mmだけで済ませられる場合は3mmの出番が少なくなることもあります。すべての幅を均等に使うわけではないため、完成させたいキットに必要な幅を見極めて追加するのがおすすめです。
例えばキャノピーの複雑な枠を多く塗る人には1mmが便利です。直線塗り分けの多いロボット模型なら、2mmと6mmを使う機会が増えるでしょう。曲線用のテープは通常の幅を増やしても対応しにくい作業に絞って導入すると、購入した工具を使い分けやすくなります。
タミヤなど模型用を優先し、太幅やシートは用途で追加する
模型専用テープはプラスチック模型の塗装を想定して作られており、薄さや下地へのなじみやすさに配慮されています。タミヤには1・2・3・6mmに加え、10mm・18mm、シート付きタイプなどもあります。模型用と一般的な養生用では目的が異なるため、塗り分けの境界には模型用を選ぶと安心です。
広い面を毎回細いテープで覆うと時間がかかり、重ねた部分から塗料が入り込む心配も増えます。幅広シートやマスキングフィルムを組み合わせると作業が軽くなります。逆に筆塗りで小さな部品だけを塗るなら、細い幅と6mmだけでも間に合うことがあります。
なお、メーカー希望価格や在庫は変動するため、購入時には内容量とケースの有無、詰め替えかどうかを確認してください。同じ幅でも商品構成が違うことがあります。
マスキングテープの幅選びでよくある疑問

初めて塗装に使う場合は、線の太さとの関係や代用品の可否なども気になるところです。仕上がりに影響しやすいポイントを確認しましょう。
1mmの線を塗りたい場合は1mmテープを貼ればよい?
いいえ。幅1mmのテープを貼ると、その下の1mm幅は塗料が付かない領域になります。1mmの色付きラインを新しく塗りたいなら、そのラインの左右にテープを貼り、中央の1mmを露出させます。塗装前の色を1mm幅で残したい場合なら、1mmテープで直接覆う方法が使えます。
つまり「色を塗るライン」と「元の色を残すライン」ではマスキング方法が逆です。この違いを理解しておくと、テープを何mmにするかだけでなく、貼る位置も決めやすくなります。狭い溝や曲線では、必要に応じて細い幅のテープを組み合わせてください。
100円ショップや文房具用のマスキングテープで代用できる?
試験片や汚れても困らない作業では代用できる場合がありますが、塗り分けの境界には模型用をおすすめします。装飾用テープは厚みや粘着力、塗料に対する耐性が模型塗装向けとは限らず、塗料のにじみや糊残りが起こることがあります。
広い部分を保護する補助として使う場合でも、直接塗料の境界になるところは模型用を使うと失敗しにくくなります。特に仕上げのクリアー塗装まで済ませたパーツへ初めて使うテープを貼るなら、必ず目立たない場所で確認しましょう。
マスキングテープを貼ると塗装に跡が残るのはなぜ?
下地塗料が十分に固まっていない、厚いテープの縁へ塗料がたまった、長期間貼ったままにしていたなど、いくつかの原因が考えられます。跡のように見えるものが接着剤の残りではなく、柔らかい塗膜に付いた押し跡という場合もあります。
まず下地の乾燥時間と塗膜の強さを見直し、テープを長く放置しないようにします。粘着剤を溶剤で無理に拭くと塗装面まで傷むおそれがあるため、原因を決めつけないことが重要です。目立たない場所で試してから対処してください。
プラモデルのマスキングテープは6mmを基本に細い幅を使い分けよう
プラモデルのマスキングテープは、1mmが小さな曲面や細部、2mmが細い塗り分け全般、3mmが安定した細めの直線、6mmが一般的な直線と周辺保護に向いています。初めてなら6mmから始め、細部を塗る必要が出たら2mmを追加する方法がおすすめです。
急な曲線には同じ幅の紙製テープより曲線専用が適する場合があります。塗料のにじみや剥がれを防ぐには、幅だけでなく下地の乾燥、端の密着、薄塗りも大切です。作りたい模型の塗り分け形状を見ながら、必要な幅を選んでください。

